TOP 一人暮らしの生活術 支出が5万円下がる節約術

一人暮らし生活費の統計から見る節約しないと生活に余裕ができない理由

※当サイトはアフィリエイトリンク、アドセンス広告を利用しています。
一人暮らし生活費の統計から見る節約しないと生活に余裕ができない理由

今回は一人暮らしの平均的な生活費についてご紹介します。

節約をする上で生活費の見直しは必要ではありますが、まずは自分の立ち位置が気になりますよね。

自分が既にどの程度生活費を抑えられているのか、それとも人以上に浪費しているのかなど思う事があるでしょう。

しかし、生活費を一括りにしても食費や家賃など様々な項目に分かれており、その全てを聞くことは難しいでしょうし、更に別の人から聞いて平均値を取るのはかなりの時間が消耗します。

なので、現実的に自分の立ち位置って分かりませんよね。

この様なお悩みの方に、総務省統計局が様々なデータを収集して公開しており、その中には一人暮らしの支出に関するデータもあります。

特定の企業ではなく、国が統計を取っているデータなので信憑性の高いデータです。

そして、2022年段階のデータも公開されており、今一人暮らししている人の生活費を知る事ができます。

この記事の内容

  • 単身者世帯の生活費内訳
  • 普通の支出では生活に余裕ができない理由
  • 人の支出よりも大切なこと

今回の内容で人よりも支出が多い場所を把握し節約するべき支出を知る事ができますので、是非最後までご覧ください!

一人暮らしの生活費

総務省統計局による2022年家計調査報告を参照して単身者全体の支出は以下の様になっています。

項目内訳(円)
食費39069
家賃23300
水道光熱費13098
生活用品5487
通信費7008
被服費5047
保険医療費7384
交通費12295
教養娯楽費17993
その他(美容費・交際費など)31071
合計161753

僕がこのデータを見て家賃が思っていたより低いなと感じました。

データにどのような住居を参照しているのか記載を確認する事ができなかったのですが、社宅に住んでいる人や住宅補助で家賃が抑えられるいると考察しています。

あと、格安SIMが普及しているのに通信費が高く感じましたが、光回線で4000円程度払うことを考えたら、このぐらいが妥当なのでしょう。

あとは概ね納得のいく数値です。

しかし、このチャンネルで動画を見ている人は34歳までの人が多く、全体の平均値は参考になりにくいと思います。

なので、34歳までの統計データもご紹介します。

項目内訳(円)
食費34385
家賃36676
水道光熱費9272
生活用品3577
通信費6063
被服費7643
保険医療費5348
交通費14021
教養娯楽費21908
その他(美容費・交際費など)19306
合計158198

若者世代はやはり年収が下がり生活費も下がりました。

全体のデータを見比べると、家賃が高い物件に住んでいる傾向にあります。20代、30代は都市部で一人暮らしをする人が多く、同時に家賃が高くなっているのでしょう。

また、娯楽教養費も高くなっていますが、このデータの詳しく見ると娯楽費と旅行費は高くなっているのですが、書籍などの教養費が全体より低くなっています。やはり勉強よりも遊びにお金を使っていますね。

その他に関してですが、美容費は平均よりも高く、交際費は少ない結果となっていました。若いと上司に奢ってもらえたりするので、その影響で交際費が少なくなっているのでしょう。

さて、年収別に支出を見てきましたが、当然年収も変われば出費も変わります。

なので、年収別の支出データも見ていきましょう。

全てお話しすると時間が足らないので、平均の支出額だけお伝えします。

年収月間支出年間支出
100~200万円1171511405812
200~300万円1540611848732
300~400万円1652431982916
400~500万円1887012264412
500~600万円2076552491860
600万円以上2379302855160

年収が上がるにつれて全ての項目の出費が増えていました

特に200万円から生活費の上がり幅が大きいです。

ちなみに200万円で支出が増えている出費は娯楽費、車や交通系、その他であり、このことから、年収200万円以上から生活以外にお金を使う様になる事が分かります。

住居費は300万円を境に大きく変わっており、家賃の高い賃貸へ引っ越す傾向がある様です。

普通の支出では生活に余裕ができない理由

先ほどご紹介した年収別の出費の横に1年分の出費も出したのですが、これに年間の手取り額を当てはめることで、年収別にどのくらい余裕のある生活を送っているのか把握する事ができます。

年収から税金を引いた手取りの目安は以下の通りとなります。

年収手取り
200万円170万円
300万円243万円
400万円321万円
500万円398万円
600万円469万円

そして、先ほどの年間支出と手取りを差し引いた表が以下の通りとなります。

年収手取り年間支出余りのお金
200~300万円20650001848732216268
300~400万円28200001982916837084
400~500万円359500022644121330588
500~600万円422500024918601733140

この様に見ると年収200万円台でも平均値を参考にしたらある程度貯金ができる様に思うかもしれません。

しかし、このデータにはある欠点があり、それは奨学金の支出が無いのです。

現在20代、30代の人は奨学金を借りている人が多いと思います。

奨学金を月に15000円返すと年間18万円の支出となります。

つまり、奨学金を借りている年収200~300万円の人はほとんど余裕のあるお金が無いのです。

これは奨学金だけでなく、iPhoneなどを分割金で購入したら月々の支出に上乗せされます。

20代は年収200万円から300万円の人が多いので、この内容が加わるとあまり余裕のない生活を送っている人が多いのは必然となるわけです。

この様に、データには載っていない自分だけの支出が隠されており、人並みの生活をしていると思っていたより余剰資金が生まれないのです。

人の生活費を見るよりも大切なこと

ここまでご紹介した内容で、「既に出費を抑えられていた」や「もっと節約しないといけないな」など様々な感想を持たれたかと思います。

しかし、今回ご紹介した内容は指標にはなっても、気にしすぎるのは良くないです。

ここまで散々データを紹介しておいて矛盾がある様に思うかもしれませんが、理由としては、自分の生活スタイルがブレてしまうからです。

例えば、平均値より食費が低ければ「もう少し食費を上げてもいいな」と誘惑を感じる様になります。

また、既に我慢している賃貸で住んでいるのに、他の人が家賃が低いから「ボロアパートに住まないと人並みの支出に抑えられない」と思う様になります。

この様な思い込みせ節約をしても、その生活は長続きしないでしょう。

ましてや住む場所や働いている会社など人によって異なり、人によっては人よりも出費が多くなる箇所が出てくるのは必然です。

節約で大切なのは、自分のライフスタイルを崩さずに、無駄な支出を下げる事です。

妥協できないのであれば、妥協をする必要がありません。他で削れる出費があるのならそこを削減すれば良いのです。

僕も家賃56000円の家に住んでおり、統計データから見たら家賃はかなり高い場所に住んでいます。

しかし、無駄な人付き合いをしなかったり、病気にならないように健康に心がけたりしているので、単身者の平均支出よりも約3万円安く生活をする事ができています。

今回ご紹介したデータはあくまで平均値なので、これよりも高い出費をしている人や、特殊なケースで出費を抑えている人も当然いるのも事実です。

なので、目安は目安として受け取って、自分の支出を今一度見直してみてください。

-TOP, 一人暮らしの生活術, 支出が5万円下がる節約術