TOP フリーランス 個人事業

【マジで厳しい】年収300万円でも個人事業主の生活が厳しい理由

※当サイトはアフィリエイトリンク、アドセンス広告を利用しています。
【マジで厳しい】年収300万円でも個人事業主の生活が厳しい理由

今回は年収300万円の個人事業主は生活が厳しいことについてご紹介します。

僕は現在個人事業主として働いており、年収は約300万円ほどです。

2019年頃に12年勤務して手取りが14万円ということがネットで取り上げられたのですが、手取り14万円は年収にすると約210万円~230万円になります。

そして、個人事業主で年収300万円は生活がキツイ事をお話しする訳なのですが、「年収200万円代の人がいるのに生活がキツいとか言っているんじゃないよ!」と意見は出てきそうです。

しかしながら、会社員ではなく個人事業主となると話は大きく変わります。

この記事ではなぜ年収300万円でも個人事業主は生活がキツいのかについて内容をまとめています。

今回の内容はこれから独立する人は参考になると思いますので、よければぜひ最後までご覧ください。

年収300万円でも個人事業主は生活がキツい理由

まず、個人事業主で年収300万円だと毎月の手取りの平均は25万円です。

この25万円がまるまる手元に来ます。

ここだけを聞くと「全然生活キツくないだろ!」と思うかもしれません。

しかし、生活はぶっちゃけキツいです。その理由をお話ししていきます。

理由1:収入がいつも安定しているわけではない

最初に紹介する内容は収入がいつも安定しているわけでない事です。

会社員は給料が増えない事が問題視されていますが、翌月の給料が激減することがないでしょう。良くも悪くも安定した給料をもらう事ができます。

一方で個人事業者は収入がいつも安定しているわけではありません。

月の収入が増える時もあれば、思うように仕事ができずに収入が激減する事も珍しくありません。

勿論、その平均値で年収300万円となるわけなのですが、収入が上がったからといって無闇にお金を使うと翌月とんでもない事になる可能性もあるので、基本的に節約を意識した生活をする事になります。

理由2:仕事道具も買わないといけない

次の理由としては仕事道具を自分のお金で買わないといけない事です。

会社員であれば会社が用意してくれる仕事道具を使う事になり、場合によっては一旦立て替えて、後で会社に請求する事ができるでしょう。

しかし、個人事業主は自分で仕事を道具を揃えなければなりません。

手元のお金が少なくても仕事道具を買い直さないといけない時は身銭を切って買わないといけない訳です。

仕事で使ったお金は経費にして所得を下げることができますが、財布の中身が減ることには変わりありません。

仕事道具は収入に直結するので妥協をする事ができないのですが、収入が少ないと本当にダメージがデカいです。

僕の場合は経費計上する機会は少ないのですが、パソコンやスマホなど出て行く時の金額は結構デカかったです。

年収300万円とはいえ、仕事に関する事を自分で支払わないといけないとなると実際に使えるお金は少なくなります。

理由3:手元から税金を払わないといけない

最後にご紹介するのは手元から税金を払わないといけない事です。

収入を得ている以上は税金を払うことは当然出てくるのですが、会社員なら給料から天引きされるのが普通です。その反面、個人事業主は手元のお金から自分で税金を払わないといけません。

気になるであろう年収300万円の税金の金額ですが、先ほどお話しした経費で所得を下げる事ができ、そこから様々な控除を踏まえて、僕の場合毎月の税金は大体5万円ほど払っています。

「毎月たった5万円?普通そのぐらいでしょ!」と思うでしょうが、そもそも個人自業主が負担する税金は会社員と内容が異なります。

個人事業者は国民健康保険、国民年金、住民税、所得税、事業所得が290万円を超えた場合個人事業税を払います

一方で、会社員は個人事業税がない代わりに、健康保険や厚生年金や労働保険をまとめた社会保険を支払い、大体同じくらいの金額になります。

まず、個人事業者が加入する国民健康保険と会社員が加入する社会保険は内容が異なり、ざっくり国民健康保険に失業保険や老後もらえる年金額が増えるなどの得点を加えたのが社会保険です。

雇用保険料や厚生年金が含まれる分社会保険料の方が高いのですが、会社が一部負担しているので、実際に払っている金額に大差はありません。

このように、同じ金額税金を払っていても個人事業者の方がリターンは少ないのです。

個人事業主になろうと考えている人に伝えたいこと

ここまで年収300万円の個人事業者の生活がやばい理由についてお話ししましたが、結局税金や経費で思った以上に生活が圧迫されるのです。

僕の場合は、税金と経費を差し引くと年間約200万円程度しか残りません。多分年収300万円の個人事業者は大体こんな感じだと思います。

そして、今回お話しした内容はぶっちゃけ皆さんに関係ない事であり「この様な事が嫌なら、会社員になるなり売り上げを増やせばいいじゃん」という言葉で終わります。

あと、売り上げ1000万円以下の事業者は雑魚という言葉をよく聞く話なのですが、本当にその通りだと思います。

しかしお伝えしたいことが2つあります。

1つ目は簡単に会社の仕事を辞めてはいけない事です。

人によっては副業が上手くいき、月収が会社の給与より上回る人もいらっしゃると思います。そんな時に「もう独立して自由に仕事をしたい」と思うでしょう。

しかし、この様な考えは危険で、独立した後の収入は不安定です。

更には、会社が折半してくれる税金は無くなり、福利厚生を受ける事ができません。

働いていると月々の給料に目がいきがちですが、目に見えないところで会社はあなたの面倒を見てくれています。

なので、目先のお金よりも将来的なお金の金額を考えて簡単に今の仕事を辞めてはいけません。

僕の場合はコロナウイルスの影響で職場が長期休業に入った事をきっかけに個人事業に振り切ったのですが、会社に戻れるようにすることも視野に入れるべきだったと少し反省をしています。

そして2つ目は独立をするなら覚悟を持つべきです。

先ほど会社を辞めるべきでないというお話をしましたが、絶対に独立をするべきでないと言いたいわけでもありません。

というのも、自分の好きな事を仕事をするために頑張っている人もいらっしゃるでしょう。

音楽家や動画クリエイター、最近ではアニメ声優なども個人事業者として活躍されている方も多いです。

この様な世界に入るために努力して、成功の兆しが見えてきたのなら思い切って独立することは大切です。

しかし、先ほどもお伝えしたとおり、会社を辞めるという事は、会社が負担してくれていることを自分で背負っていかなければなりません。

このことは肝に銘じて仕事をしてかなければなりません。

個人事業者とは文字の通り、自分で事業をする事です。

お金に困らないように仕事をしていくのも、上手くいかなかった時に軌道修正するのも自分次第になります。

誰も助けてくれない状況に身を置くことになる事を理解した上で独立するか考えるべきでしょう。

今回の話は以上になりますが、この記事が何か参考になれば幸いです。

-TOP, フリーランス, 個人事業