フリーランスとして独立をしてから、将来の資産を蓄えておきたいと考えていませんか?
現在の資産形成として積立NISAは有名ですが、フリーランスや個人事業主は小規模企業共済とiDecoというお得な制度を使うことも可能です。
この記事では、フリーランスの人向けに小規模企業共済とiDecoの特徴とどちらから加入するべきなのかについて解説をしていきます。
この記事の内容
- 小規模企業共済って何?
- フリーランスがiDecoに入るメリットは?
- 小規模企業共済とiDecoどちらから入るべき?
小規模企業共済とiDecoの共通点
小規模企業共済とiDecoには下記の共通点があります。
- 掛け金が全額控除にすることができる
- 一括、分割、一括と分割の併用で受け取ることができる
- 引き出す時に税制優遇を受けることができる
小規模企業共済とiDecoは掛金を全額控除することができるので、翌年の税金を少なくすることができます。
また、一括で受け取ると退職所得控除を受けることができ、分割で受け取ると年金控除が抵抗されます。
このような共通点があるとどちらを選べば良いのか迷いますよね。
では、小規模企業共済とiDecoそれぞれの特徴についてご紹介していきます。
小規模企業共済の特徴
小規模企業共済は小規模の役員や社長や個人事業者が加入できる共済で特徴は以下の通りです。
- 1000円から70000円の中で500円単位で掛け金を設定できる
- 途中解約することができる
- 掛金から低金利で貸付を利用できる
フリーランスが小規模企業共済に加入するメリット
小規模企業共済のメリット
- 少ない掛け金から積み立てることができる
- お金が足らない時のリスクを減らすことができる
- 身内に資産を残すことができる
後にご紹介するiDecoの最小積立額は5000円に比べて、小規模企業共済は1000円から始めることができるので、駆け出しのフリーランスでも少ない負担で始めることができます。
また、もしもの時に掛け金内から0.9%~1.5%の金利で貸付制度を利用することができます。目的によって金利は異なりますが、カードローンやリボ払いをするよりも格安の金利でお金を借りれるのは心強いですね。しかし、延滞時の金利は14.6%と高くなるので注意が必要です。
また、万が一自分が亡くなった時に今までの掛金を配偶者や親などの身内が受け取ることができます。
フリーランスが小規模企業共済に加入するデメリット
小規模企業共済のデメリット
- 加入期間が12ヶ月未満は掛金は掛け捨てとなる
- 240ヶ月未満の解約は元本割れになる
- 途中解約の受け取り金は課税対象になる
小規模企業共済は途中解約することはできますが、加入してからの12ヶ月未満で解約をすると積み立てた掛金を受け取ることができず、240ヶ月未満の場合は掛金に対して元本割れします。
また、途中解約の場合は雑所得扱いになるので、受け取った金額に対して翌年の税金が高くなります。
なので、途中解約前提で加入するのはオススメできません。
iDecoの特徴
iDecoの特徴は以下の通りです。
- 5000円から1000円単位で68000円まで毎月の掛け金を決めれる
- 自分で投資信託を選び資産運用する
フリーランスがiDecoに加入するメリット
フリーランスがiDecoに加入するメリットは以下の通りです。
iDecoのメリット
- 掛け金以上の金額を受け取れる可能性がある
- 安心して投資できる商品が多い
iDecoでは掛金を投資した信託投資の値動きによっては受け取れる金額が増える可能性があります。
また、最も信頼されているeMAXISSlim米国株式や全世界株はSBI証券などで取り扱っているため、安心して投資をすることができます。
フリーランスがiDecoに加入するデメリット
iDecoのデメリット
- 手数料が発生する
- 原則60歳まで途中解約ができない
- 掛け金よりも受け取れる金額が少なくなる可能性がある
iDecoは加入時に約3000円の手数料が発生して、積立中は最低でも毎月171円の手数料が発生します。そして小規模企業共済とは違い原則60歳まで途中解約することができません。
また、投資信託の値動きによってはマイナスになる可能性もあるので、将来受け取れる金額が掛け金よりも少なくなる可能性があります。
フリーランスは小規模企業共済とiDecoどちらから加入するべき?
できることならどちらとも掛金MAXでやるべきなのですが、金銭的にきつい人もいらっしゃるでしょう。
「小規模企業共済とiDecoどちらから加入すればいいの?」悩んでいる人は、小規模企業共済からの加入をオススメします。
小規模企業共済は手数料無しで1000円から始めることが可能で途中解約もできるので、もしもの時に対応しやすいです。
iDecoは手数料はある程度発生するので、まずはほとんど手数料が無い積立NISAで資産運用をする方が良いと思います。
しかし、掛金を全額控除にできるのは大きいので、無理な生活をしない程度に小規模企業共済とiDecoを活用してみてくださいね!