今回はMacを購入する際のスペックの決め方についてご紹介していきます。
Macを買おうとしても「スペックをどこまであげればいよいのか?」「予算内で自分に合ったスペックにしたい」と悩んだことはないでしょうか?
パソコンのスペック自体かなり複雑でありますし、最近はM3チップが登場してM3、M3Pro、M3Maxと同じM3でも3種類あります。
また、Macのストレージは外付けでなんとかできますが、メモリやコア数などを増設することができません。
なので、複雑でありながら、購入時に自分にピッタリのスペックのMacを手に入れなければ最悪買い直す事となります。
そこでこの記事では、これまであまりパソコンを触った事がない人でも分かるように各パーツの役割や購入するMacの例をご紹介していきます。
Macを購入する際に変更できるパーツの詳細
まずは、Macを購入する際に変更できるパーツがどのような役割があるのかについて解説していきます。
ここを理解することで、自分がどこまでスペックを上げれば良いのか分かるようになるのでご覧ください。
インチ
まずはインチでが、インチは画面の大きさを表しています。
現在のMacシリーズではディスプレイ一体型になっているiMac24インチのみとなっており、ディスプレイが付いていないMac miniなどについては自分でディスプレイを購入して使うことになりますが、基本的にパソコンディスプレイでも使えますので、様々な画面の大きさから選ぶ事ができます。
なので、画面の大きさはMac Bookシリーズのみ変更することができます。
Mac Book Airは13インチと15インチ、Mac Book Proは14インチと16インチがあるのですが、Mac Bookは持ち運びが前提となりますので、基本的に小さい方が良いでしょう。
15インチや16インチは一回り大きくなるので、バックによったら入らないこともあります。ただ、15インチの方が当然画面が大きくて文字などがみやすくなりますし、スペックが高い傾向にあります。
なので、外出先でも高性能パソコンが必要な方は大きい画面にした方が良いです。
ストレージ
次にご紹介するのはストレージです。
ストレージは画像やアプリやファイルなどを保存する場所であり、ストレージが多くなるほどデータの保管できる量が増えます。
このストレージにはパソコンを動かすための大事なデータも含まれていますので、実際に利用できるのは少なくなります。
なので最低限の256GBは基本的にインターネットしか使わない人向けになるのですが、それならもっと安いWindowsのパソコンを購入することをお勧めします。
Macを購入することを考えるなら、今後はクリエイティブなことをするために使うことが考えられますので、最低でも512GBは欲しいです。
高画質や長時間の動画の保存が必要になる動画編集や様々なプラグインやソフトが必要になる音楽作成なら1TB以上にすることをお勧めします。
チップ
次にご紹介するのはチップです。
チップはパソコンにある他の部品に指令を出す為のパーツです。
以前のMacはIntel Coreチップを採用していましたが、Apple独自のチップであるM1チップが登場してからは、この独自のチップであるMacシリコンが公式ストアで販売されているすべてのMacに採用されています。
Macシリコンは後でご紹介するCPU、GPUが一体となっており、そのおかげで動作速度や熱効率が向上しています。
現在のAppleストアではM1チップシリーズからM3チップシリーズが登場しており、同じCPUとGPU数でもM1チップよりM3チップの方が処理速度が高く、省電力であることが発表されています。
intelチップモデルから比較するとはM1チップでも性能はかなり上がっていますので正直問題ないのですが、重いデータを取り扱うなど負担が大きい作業をするなら最新のチップにすることをお勧めします。
GPU・CPU
次はCPUとGPUです。
CPUはパソコンの全体の情報を処理する部分であり、GPUは画面に特化して情報を処理する部分となります。
同じ情報を処理するのには変わらないのですが、例えばマウスを動かす場合、CPUはマウスの動いた情報を処理して、GPUはそれを画面に表示させるような働きをします。
CPUが優れていると動作が速くなり、GPUは画面が滑らかに動いたりしますが、消費電力や発熱が増加するデメリットがあります。
MacのCPUとGPUは先ほどもお伝えしたとおり、現行モデルはチップと一体となっていますので、基本的にチップによってCPUとGPUのコア数は大体決定します。
ただ、Mac Book ProやMac Studioなど約30万円から販売されているモデルであれば、ある程度コア数を増設する事が可能です。
とは言っても、MacシリコンによってCPUとGPUの性能は向上しているので、どちらとも8コアであれば基本的に使用感は問題は出ないと思います。重いデータや高画質の動画などを取り扱う場合は12コア以上にすることをお勧めします。
メモリ
次にご紹介するのはメモリです。
メモリは一時的に情報を保存する場所であり、容量が多ければ同時に沢山のデータを使っても動作が遅くなることがありません。
逆にメモリの容量が少ないと、新しくアプリを立ち上げるまでに時間がかかったり、複数のトラックを利用した音楽や動画の再生が止まったりします。
メモリは最安値のモデルで8GBとなっていますが、使っていくうちにアプリやデータ量というのは増えがちになりますので、最低でも16GBにしておきましょう。
Macを購入する機種例
ここまで、Macを購入するときに変更できるパーツについてご紹介しましたが、それでは実際にどのようなMacを購入したら良いのかApple公式ストアで購入する事を前提とした例をご紹介します。
一般利用向けのMac
軽い作業しかしせず、支出を抑えたい人が購入するなら以下のMacをお勧めします。
機種 | Mac mini | Mac Book Air |
チップ | M2チップ | M1チップ |
ストレージ | 512GB | 512GB |
メモリ | 16GB | 16GB |
値段 | 140800円 | 190800円 |
コストを抑えたいなら Macの中では手が出しやすいMac miniとMac Book Airでストレージは512GB、メモリは16GBに増設したモデルが良いでしょう。
価格差は丁度5万円となっていますが、Mac miniの場合は周辺機器を購入する必要があるので、トータルの出費は同じくらいになると思います。
しかし、M2チップを搭載している分Mac miniの方が高性能となるでしょう。
家でしか使わない人はMac mini、外出先でも使うのであればMac Book Airをこの表を参考にカスタマイズしてみてください。
クリエイター向けMac
次にある程度本格的に動画編集や音楽制作などをするクリエイター向けのMacを購入する例は以下の通りとなります。
機種 | Mac Studio | Mac Book Pro |
チップ | M2MAXチップ | M3Proチップ |
CPU/GPU | 12コア/30コア | 12コア/18コア |
ストレージ | 2TB | 2TB |
メモリ | 32GB | 36GB |
値段 | 382800円 | 510800円 |
本格的に動画編集や音楽作成をするなら、このぐらいのスペックは欲しいと事です。
まず、本格的に動画編集や音楽作成をするとどうしてもデータが多くなりがちなので、処理できる高性能チップやメモリが必要になります。
また、アプリや素材または保存するデータ以外にもプラグインがかなりのデータ量となりますので、2TBは欲しいところです。
両方ともSDXCカードスロットがついており、USBポートも豊富なので拡張性に不満は出ないと思います。
勿論、人によったらこれ以上のスペックが求められる事は当然ありますので、現在使っているパソコンのスペックから不満点が解消できるようにカスタマイズする必要があります。
値段を抑えたいなら無理にMacを購入する必要は無い
最後に、Macは独自のアプリなどで仕事やクリエイティブな作業をするのに非常に役立つパソコンではあるのですが、本格的に使うのであればある程度スペックは必要になります。
中には普段インターネットを使うぐらいしか利用用途がない人もいるでしょうが、このような方は無理にMacを購入する必要はありません。
Macの最低スペックでも十分に使うことはできるのですが、Macよりも安くインターネットを使ったり動画を視聴するぐらいなら十分に使えるWindowsパソコンは沢山あります。
iPhoneで撮った動画を軽く編集したいなどの利用用途があったとしても、それならiPadを購入する方がコスパがいいです。
iPadなら外部ディスプレイと接続して大画面でも操作できますし、持ち運びにも便利で、10万円くらいから購入する事ができます。
iPadとMacどちらが良いのかについては下記の記事でご紹介していますので、出費を抑えたい方はご覧ください。
【どっちの方が良い?】iPadとMac bookの違いを徹底解説
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個人的には20万円以下のMacを購入するならiPadの方をお勧めします。
今回の内容を参考にMacを買うかどうか考えてみてください。