今回は良い借金と悪い借金について解説していきます。
今回のお話についてですが、前提として借金はしない方が良いです。
借金をすることで、月々の支出が増えて生活を苦しめる事となりますので、借金するくらいならまずはお金を貯めてからやるべきです。
しかし、お金を貯めるまでに時間はかかる物であり、タイミングによっては致し方なく借金をした方が良い場合もあります。
そこでこの記事では、この借金はまだ良いけど、この借金はやってはいけない内容をまとめます。
借金の種類
まず話の内容に入る前に借金の種類について解説していきます。
というのも借金は様々な種類があり、借りる名目に応じて利用できる内容から利率などの様々な違いがあります。
そして、ざっくりとした借金の種類は以下の通りとなります。
借金の種類
- 奨学金
- マイカーローン
- 住宅ローン
- カードローン
- クレジットカードのキャッシング
- リボ払い
- 消費者金融
- 分割金
- 知人・親族からの借りる
奨学金、マイカーローン、住宅ローンは学校に行ったり、車を買ったり、家を買うときなど目的に応じて利用できる借金であり、金利は日本学生支援機構の奨学金は0.268%、住宅ローン0.5%、マイカーローン1~4%と今回ご紹介する中では比較的に金利が低く設定されています。
そして、クレジット会社や消費者金融から借りれるカードローンなどは利用目的は特に制限はなく、上限金額まで借りれることができるのですが、約5%〜18%と借入金額や上限金額に応じて金利は変動します。
奨学金などと比べると金利は高く、トータルで返済に必要なお金は多くなるので、極力利用しない方が良いでしょう。
そして、知人や親族から借りるのも立派な借金であり、話し合いによっては金利を払う必要は無くなることもありますが、返済しない場合は縁を切られてしまうこともありますので、無闇に行うべきでない事には変わりません。
良い借金
これまで借金の種類について簡単に解説していきましたが、利率が良いからといって闇雲に借金をしてはいけないのも事実です。
では良い借金とは何のか僕の考えを解説していきます。
利子の無い分割金
最初にご紹介する良い借金は利子の無い分割金です。
分割金を借金と捉えること自体に疑問を持たれるかもしれませんが、分割金は金融企業が一括で支払ってくれており、その企業に対して月々支払う仕組みとなっています。
なので、数ヶ月に渡る分割払いには利子というのが発生して、構造上は借金している状態にあります。
そんな分割払いでも時には利子が無いものがあり、代表的なのがAppleでの買い物ですね。
一括払いと比較して支出が変わらないのなら、まとまったお金が無くなって生活が苦しくなる場合分割で払うのは1つの手段としても良いでしょう。
明確な目的による住宅ローンや奨学金
次にご紹介するのは明確な目的のある住宅ローンや奨学金です。
先ほどもご紹介したように、住宅ローンや奨学金は他の借金に比べて利子は少なくすみます。
だからと言って無闇に利用するべきではありませんが、家族ができて広い家に住む必要が出てきたり、やりたい仕事のために大学や専門学校を出ておきたいといった明確な目的があるなら住宅ローンや奨学金を借りるのは1つの手段となります。
奨学金について、可能であれば貸し入れタイプではなく返済不要のタイプが利用できるように努力はするべきです。
住宅については、3000万円の一軒家を0.65%で35年で完済する住宅ローンで購入した場合、月々の返済金額はざっくり8万円であり、固定資産税や修繕費が都度発生しますが、賃貸よりも住みやすくなる可能性は十分にあります。持ち家に関しては貸し出して賃貸収入を得ることもできますからね。
このような様々なことを踏まえた上で、低金利で借金をすることはまだ前向きに考えても良いでしょう。
若いうちの夢
次にご紹介するのは若いうちの夢です。
若いうちの夢は若いうちでしか叶えることができず、歳をとってからは実現不可能になります。
なので、「どうしてもやりたいことがあるのにお金が無い」と悩んでいる時は借金をすることも視野に入れた方が良いでしょう。
ただ、この時にできる借金はカードローンなどの利率の高い場所からか親族など近しい人からお金を借りる事となります。
やりたい事と生活が困らないようにする為にもバランスを考える必要はあります。
そこで、期限を決める事と借金の限度額を決めるようにしましょう。
借金を滞納している内は利息を多く払う事になりますので、ずっと借金をしない為にもやりたい事をやりながらもちゃんと目処をつけて返す事と借りすぎで生活すらできない状態にならない様借りるお金に一線を設けることはとても重要です。
借金をする目安は後ほどご紹介します。
悪い借金
良い借金について解説をしてきましたが、ここからは絶対にやってはダメな悪い借金について解説していきます。
ギャンブル
最初にご紹介する悪い借金はギャンブルです。
借金してまでギャンブルをしてはいけないのは当然だと思われますが、一様解説しておきます。
ギャンブルで借金をしてはいけない理由は、リターンが見込めないことと、依存性が高いことです。
ギャンブルは「借金をしても取り戻せば良い」という期待から借金をしてしまうケースをよく聞きますが、ギャンブルのリターン率は物によって変わりはしますが46%~90%ぐらいだとされています。
つまり、損することが基本となる訳です。
また、ギャンブルで勝ったとしてもドーパミンが大量に分泌されて、「もっとやりたい」依存性を高くしてしまうのです。
まぁ勝っても負けても沼に入り込むわけですね。
なのでギャンブルに対して借金をしてはいけないのです。
何も生産性のない買い物
次にご紹介する悪い借金は生産性のない買い物です。
良い借金の方で利子の無い分割金を取り上げましたが、たとえ無利子でも欲望のままに買うことは別です。
結局のところ、最低でも借りた分は返済しないといけないですし、借金の金額が多くなるほど生活を圧迫します。
また、こちらもギャンブルと近い感じで買い物をした瞬間に幸福感が得られて依存してしまう構造になっています。
なので、欲求に対して素直になり買い物を続けると、借金が膨れ上がっても抜け出しにくくなります。
もしお金がピンチなのに買い物をしたいと思っている場合は、「これを買うことで、どのくらいのお金のリターンが得られるのか」を考えることで大抵の物は無駄な買い物だと気づくことができます。
学び
次にご紹介するのは学びです。
学びの借金とは高額なスクールや商材のことです。
この辺りは奨学金と近く感じるかもしれませんが、奨学金は高校や大学に行くときに使うことができる借金であり、利率が低く、知識と一緒に学歴も手に入れる事とができるので良い借金としてお話ししましたが、学歴が手に入らないスクールは別です。
なぜなら、情報はYouTubeやGoogleなどのネットを使えば無料で手に入れることができるからです。例えお金をかけたとしても、数千円の書籍程度で十分です。
勿論、学ぶためにお金を使うことはとても大切ですが、借金する必要は無いのです。
ネットでは怪しいスクールや商材の勧誘があるかもしれませんが、楽器やダンスなど中には真っ当にやっているスクールもあります。
しかし、情報社会になった現代では上達するための方法へアクセスすることは簡単にできますので、スクールに通ったり高額な商材を買う必要はありません。
借金を返すための借金
最後にご紹介するのは借金をするための借金です。
言わずもがなですが、借金を返すための借金は一番危険です。
まず、借金には利子があるわけなのですから1万円返したから取って元本が1万円減る訳ではありません。
ましてや、他から1万円借りたら更に利子が発生する訳ですから、問題が膨れ上がっているだけなんですよね。
なので、借金を返せない時は日雇などの仕事をして収入を増やしたり、誰かに借金を肩代わりすることをお願いするべきですし、もし無理なら任意整理、自己破産をした方が良いでしょう。
借金をする時に考えるべきこと
良い借金と悪い借金について解説してきましたが、いくら良い借金だとしても多額の借金をすると後々キツくなります。
なので、借金をする時は必ず返済することができる金額を把握しておく必要があります。
借金はいくらまで?
では「借金が返済できる金額とは何なのか?」と疑問が出てきますが、年収の1/3が借金の限度額と言われています。
実際に借金をしてきた僕の経験から手取り×0.25×12が限度額とした方が良いです。
例えば月収20万円なら
20万×0.25×12=60万円となります。
なぜこのような感じにしたのかというと、この計算方法は手取りの1/4を1年間すれば返済することができるからです。
先ほどの手取り20万円の例を使うなら、月々5万円を返したら1年間で完済できるイメージです。
勿論、借金した金額に対しての利率に対して利子が発生するので、少し残るでしょうがすぐに返済できる金額になっていることでしょう。(よほど利子の高い場所から借りていなければの話ですが)
生活費の1/4なら工夫することで無理なく返済に回すことができますし、1年間ならあっという間に返済することが可能です。
とはいっても、あくまで限度額の目安なので、この限度額一杯まで行わないように努力することも必要です。
借金は本当に必要な時だけ活用しよう
今回は借金について解説しましたが、何度もお伝えする事になりますが借金は極力しない様にしましょう。
借金は基本的に得になることはありません。金銭面的に関しては基本的にマイナスになります。
なので、貯金をしてから好きなことにお金を使う様にしてください。
もし、どうしても借金をしないといけない場合は今回の記事を参考に計画を立てから利用するようにしてください。