フリーランスになって自由に仕事をしたいと考えていないでしょうか?
勤務時間や給料を会社に縛られながら働いていると、場所や時間を問わず自由に働いているフリーランスを見ると羨ましいと思うでしょう。
しかし、フリーランスは会社員以上に辛い事が多いです。
以前にもフリーランスのデメリットについては下記の記事でご紹介しました。
フリーランスとして独立するべきか副業をしながら会社員を続けるべきか徹底解説
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この記事では、フリーランスのデメリット詳しくご紹介していきます。
フリーランスになる5つのデメリット
フリーランスとして独立するデメリットは以下の通りです。
- 社会的信用が低い
- 収入が安定しない
- 確定申告をしなければならない
- 税金が高い
- 老後の年金支給額が低い
社会的信用が低い
賃貸契約やクレジットカード発行などの金融に関する事は基本的に審査をする必要があります。
審査は年収や職業によって決まるのですが、フリーランスは会社員に比べて審査が厳しくなります。
フリーランスはあくまで自営業であり、会社に属する人と比べるとどうしても信頼が劣ります。
なので、賃貸契約やクレジットカードの発行が難しくなります。
収入が安定しない
会社員であれば、会社の業績が悪くなっても決まった金額の給料を貰う事ができます。
しかし、フリーランスの収入は、事業の売り上げと直結しています。
売り上げが上がれば収入は増えますし、売り上げが下がれば生活費が下がる事になります。
当然、事業の売上は「ただ仕事をした」だけで上がる事はありません。なので、収入を増やしたいなら成果を出す必要があるのです。
また、会社員では職を失ったとしても失業手当を受け取る事ができますが、フリーランスは雇用保険に加入していないため、仕事がなくなると収入が0円になります。
確定申告をしなければならない
仕事をして収入を得ている人は税務情報を出す必要があります。会社員であれば会社が年末調整を行ってくれるので、自分はほとんど何もしなくて良いです。
しかし、フリーランスは年間の売り上げや経費などを計算して確定申告で提出をしなければなりません。
税金が高い
労働をしている人は基本的に年金、所得税、健康保険料といった税金を支払う必要があります。
会社員は半分は勤めている会社がある程度負担してくれています。
一方でフリーランスは勤めている会社がないので、税金は全額自己負担しなければなりません。
更に、給与所得ではなく取引と扱われるので、支払い毎に消費税が発生することとなります。
現在、年収1000万円以下の事業者は免税事業者として税金を払う義務はありませんが、インボイス制度により免税事業者が段階的に無くなり、フリーランスの税負担が増える予定となっています。
老後の年金支給額が低い
最後に、フリーランスは老後にもらえる年金支給額が会社員に比べて低くなります。
会社員は国民年金と厚生年金の2つを毎月支払っているのですが、フリーランスは国民年金しか支払う義務がないので、厚生年金分の差額が将来受け取れる年金の差となる訳です。
この厚生年金分の支払いを、フリーランスでは国民年金基金によって行う事ができます。
国民年金基金で支払った金額は全額控除にできるので、ただ貯金するよりはお得でしょう。
しかし、厚生年金で支払う金額の半分は会社が負担してくれていますので、年金については会社員の方が圧倒的に有利なのは変わりがないです。
「フリーランスは楽ではない」を知った上で働き方を考えよう
今回はフリーランスになるデメリットについてご紹介をしてきました。
この記事を通して、フリーランスになるべきでないと言いたいのではなく、時間や場所に囚われず自由に働ける事だけに目を向けず、働き方の違いによるメリットとデメリットを把握して天秤にかけるべきなのです。
フリーランスのデメリットを把握した上で会社員と続けるかフリーランスになるかを決めるべきでしょう。